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小林よしのり
2024.12.25 20:21日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』感想大会

インド版アニメ「おぼっちゃまくん」のムービーが
6本も送られてきたので感想を書いておく。
さすがに6本もあると、時間がかかった。

『一日船長』のお話
豪華客船「カメタニック号」に皆で乗る話だが、船長に
扮した茶魔がとにかく可愛い。
沙麻代ちゃんからいいなケツされて褒められて浮かれたり、
沈没しそうになった船から一人ボートに乗って逃げようと
したり、名誉挽回するために雇った海賊の仲間になって、
踊ったり、茶魔の一喜一憂する表情や声が可愛くて、
目が離せなくなる。
ボケッと見てるだけでとても楽しい一話だ。

『委員会』のお話
冒頭、みんなが茶魔に隠れて委員会に出ようとコソコソと
教室を出たら、そこに腕組んで立ちふさがる茶魔の顔が
インパクトあって、吹き出してしまった。
その後、「仲間外れにしていた!無視していた!」と真っ赤
になって怒り、泣く茶魔も可愛いし、初めて委員会に参加
することになってウキウキしている茶魔も可愛い。
保健室の先生の恰好した茶魔、給食姿の茶魔、放送委員の茶魔、
飼育係の茶魔…等々、次々と色々な委員をやっていく茶魔が、
いちいち面白い!

『沙麻代ちゃん救出』のお話
最初の茶魔美が面白可愛くて笑える。
猿軍団の描かれ方も上手いし、茶魔そっくりの猿もめちゃ
愛らしい!
攫われた沙麻代ちゃんを助けに行く!と勇んで出発したのに、
ジャガーが現れた途端、ひるんで泣く茶魔の表情が面白いし、
なんと言ってもイケメン猿がインパクトある!
それに惚れてしまう沙麻代ちゃんにも、視聴者は驚くだろう。

『清貧』のお話
これは原作ありの作品だが、茶魔と貧ぼっちゃま
(と弟妹たち)、袋小路のキャラが生かされた、ギャグ満載
の傑作だ。
アニメになって、表現も巧みで、最初から最後まで笑える!
貧ぼっちゃまのツリーハウスの室内を、時々光る雷で
ピカピカと照らされる様子が、劇的な雰囲気を醸し出して
いて、それだけでなんだか笑えてくる。
超貧困な貧ぼっちゃまが、「もう贅沢はしない」と宣言
することが意外だが、何を言っているのかと驚く茶魔の
表情の描き方が上手い!
豪華な風呂で、茶魔とお父ちゃまがカモになって言い合う
様子は、ナンセンスで最高だ。
貧ぼっちゃまに清貧を教わる茶魔が、蝶ネクタイとパンツ
一枚姿なのも笑えるし、そんな茶魔が周りから褒められて
いることに対抗心を燃やした袋小路が、「それなら俺も」
と服をバーッと脱ぎ捨てる様子にも笑ってしまった。

『ピエールの恋』のお話
恋に落ちてしまったピエールが主人公の話だ。
ピエールの表情がとても可愛く描かれているし、
声も上手い!
琵琶湖から水を抜いてしまう場面も、巨大ウナギも
上手く描かれている。
巨大ウナギにビビって、泣きながら逃げようとする茶魔の
顔がめちゃ面白くて笑える。
他の亀たちもよく描けているし、これも楽しい回だ!

『検尿』のお話
検尿用のおしっこを採って、それを学校まで持っていく
だけなのに、やたら大袈裟なのがひたすら笑える。
ジェットコースターで隣にいる怖賀リータに抱き着かれ
ながら「出るとでしゅよ~!」と言っている茶魔の表情が
めちゃ面白くて吹き出してしまった。
学校まで持っていく際にも、神輿に載せられて、やたら恭
しく運ばれていく様子も笑えるし、ハプニングに対する
反応がいちいち楽しい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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